南通新工場(中国)の省エネの取り組み ポリプラスチックス株式会社、DP Engineering plastics (Nantong) Co., Ltd.

ポリプラスチックス株式会社は、中国法人(DP Engineering plastics (Nantong) Co.,Ltd.)の南通新工場において、省エネの取り組みを行っています。
中国では国家プロジェクトとして省エネ対策が進められており、工場建設などの投資プロジェクトにおいても省エネが高い水準で求められます。こうした要求にも応えられる新工場の取り組みをご紹介します。

主な取り組み

・高効率モーター、空調機器を採用することで工場全体の消費電力を削減 
中国の省エネ等級一級(最もエネルギー効率の高い機器)のモーターや空調機器を採用することで工場全体の消費電力を2~3%削減しています。

・漏洩によるプロセス停止防止のため、良質な金属材料を採用
中国市場で多く流通している品質規格外の金属材を設備に用いると、漏洩によるプロセス停止の原因となり、再稼働時にエネルギーを大きく消費してしまう恐れがあります。新工場では、こうした不要なプロセスの停止や再稼働を防止するために、良質な金属材料を採用しました。出荷前のメーカー自主検査に加えて、施工現場受け入れ時にPMI検査*を実施して金属組成が規格に合致していることを都度確認することで、品質を確保しています。

*PMI検査:製品の材料成分を蛍光X線法で測定する検査

PMI検査の様子

・動力エネルギーの消費を削減
電力消費の大きいエアーコンプレッサーや冷却塔ファンは、省エネな運転が可能なインバーター駆動のものを採用しました。また、冷却塔ファンや冷却水ポンプ、チラーユニットは負荷に応じて稼働台数を変化させる台数制御を行うことで運転レートなどの変化に適応し、エネルギー消費を最適化しています。その他、工場各所のポンプやファン等の動機器においても、最適機種を選定することによって高効率で運転できるようにし、動力エネルギーの消費を削減しています。

・通勤用電気バスを導入
従業員の通勤のために電気バスを2台導入しました。
このバスは片道約45kmを走行し、年間約40トンのCO2を削減できると見込まれています。
現在、新工場に勤める約20%の従業員が利用しており、年内に3台目の電気バスの導入を予定しています。

当社は今後も、環境負荷を低減し、環境と調和した事業運営を図るために、環境に配慮した取り組みを進めてまいります。

■本記事に関連するSDGs項目

6: すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する                          13: 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる