ポリプラ・エボニックの「PURAMEM®」膜 国内最大級のバイオディーゼル燃料の生産工場にて稼働開始 ポリプラ・エボニック株式会社

ポリプラ・エボニック株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役副社長:福居 邦夫(ふくい くにお))の耐溶剤分離膜「PURAMEM®」(ピュラメムTM)が採用先のバイオディーゼル燃料生産工場にて順調に量産稼働を開始しました。
昨年(2023年)、パートナー企業であるRITA株式会社(本社:東京都新宿区、 代表:北川 悌也(きたがわ よしや))との連携にて、国内大手のバイオディーゼル※1燃料メーカーである「株式会社ダイセキ環境ソリューション」に採用されたPURAMEM®は、すでに採用前のテスト段階において既存の分離システムに比べ大幅な生産性向上に成功していました。 今回の量産化においてもこの優れた生産性を保持したことにより年間精製能力は1,200kLとなり、蒸留装置の約17倍に相当します。PURAMEM®膜の採用決定後、製造設備への導入、テスト稼働などを経て、無事に立ち上げが完了しました。

精製工程にPURAMEM®膜を使用することで、殆ど全ての不純物の除去に成功し、非常に高品質なバイオディーゼル燃料(FAME=脂肪酸メチルエステル)を精製することが出来ます。さらに、蒸留システムを用いないため、熱分解することなく、高収率での製品化が可能です。また、膜分離法は燃料を高温処理する必要がなく、危険性もなく安全かつ安価なプロセスです。

バイオディーゼルは植物油(または廃食用油)、動物油脂またはリサイクルされたグリースを原料として、エステル交換反応により製造された軽油代替のバイオ燃料です。軽油代替として、カーボンニュートラルの考えに基づき、CO2の排出量を抑制でき、SDGs実践に貢献できます。バイオディーゼルの品質は原料によって異なり、適切な前処理プロセスを行う事が重要です。バイオマス資源が少ない日本では、廃食用油は有効な資源として注目されており、回収してバイオディーゼル燃料化する事業は少しずつ普及し始めています。廃食用油を有効にリサイクルするため、食料需給への影響もありません。

膜分離は最も省エネで生産性の高いシステムであり、サステナブルな社会の実現を目指し、パートナー企業とともに将来の持続可能な社会構築に貢献できるよう、今後も展開を進めていきます。ポリプラ・エボニックでは引き続きお客様へのきめ細かな技術サポートを行って参ります。

耐溶剤ナノろ過膜PURAMEM®(ピュラメムTM)

分離膜による精製処理設備

株式会社ダイセキ環境ソリューションのバイオエナジーセンター

※環境負荷の低減などの詳細は以下株式会社ダイセキのプレスリリース参照

世界初!分離膜による精製処理設備のバイオディーゼル燃料の生産開始

* PURAMEM®(ピュラメムTM)はエボニック インダストリーズ社の商標であり日本販売元はポリプラ・エボニック株式会社です