TOPAS®COCが
「リサイクル可能材料」
としての認証を取得
増産体制を整え、
サーキュラーエコノミー実現に貢献
関連するSDGs項目
増産体制を整え、
サーキュラーエコノミー実現に貢献
関連するSDGs項目
ポリプラスチックスの製品「TOPAS®COC」が、リサイクル可能な材料であるとして第三者認証を受けました。サーキュラーエコノミー(循環型経済)実現に向けた意識の高まりを見せるヨーロッパ市場を中心に、プラスチックリサイクルのニーズにこれまで以上に応えていくことが期待されています。
2020年にEU理事会で「特定プラスチック製品の環境負荷低減に関わる指令」案が採択され、ストローやカトラリー(フォーク・ナイフ・スプーン・箸ほか)など一般的に使用されている使い捨てプラスチック製品の流通を2021年までに禁止することが決まりました。さらに、2024年までにすべての包装材を対象に拡大生産者責任※が制度として義務付けられ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けた市場のプラスチックリサイクルに対する動きがこれまで以上に加速しています。そうした中で、TOPASは「オレフィン系樹脂とともにリサイクル可能な材料」として第三者認証を受けました。
※生産者が製品の生産・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方
ヨーロッパ各国で流通しているペットボトルなどのシュリンクラベルやスタンドパウチなどの包装材には、PEやPPのオレフィン系樹脂とともに、機能強化のためにTOPASが付加されているケースが多くあります。
今回取得した第三者認証は、これらの包装材も特定の廃棄過程においてオレフィン系樹脂とともにリサイクル可能であることを示し、ポリオレフィンモノマテリアル化、ひいては包装材のリサイクル促進に寄与するものです。
ペットボトルのシュリンクラベル
スタンドパウチ
TOPASは、これまでも優れた透明性と高い安全性で医療や食品包装他幅広い分野で使用されてきました。さらに近年では、PEおよびPPと同じ広義のオレフィン系樹脂であることから、リサイクルしやすいプラスチックとしてペットボトルなどのシュリンクラベルやスタンドパウチに採用され、既にヨーロッパ各国で流通しています。サーキュラーエコノミーが広く浸透しつつあるヨーロッパでは、リサイクルに最適である“ポリオレフィンモノマテリアル”(オレフィン系樹脂だけで作られたもの)で軟包装材を製造することが製造業者や加工業者に求められており、TOPASは欠かせない素材になりつつあります。
今回の認証は、TOPASが広義のオレフィン系樹脂であるPEやPPとともにモノマテリアルとしてリサイクル可能であることを改めて客観的に証明するものです。当社のTOPASを使用する各業界および、これから使用を検討する企業に、第三者による客観的認証を受けた信頼できる素材として、大きな安心感を与えることが期待されています。また、関係当局にも、TOPASを含む製品が十分にリサイクル可能であると証明することができます。
PEとともにリサイクル可能であることを示す認証書
PPとともにリサイクル可能であることを示す認証書
TOPASへの供給ニーズが高まる中、ドイツ現地法人であるTOPAS Advanced Polymers GmbHにおいては、オーバーハウゼンにある従来の生産工場の他に、2023年稼働予定の新工場をロイナに建設します。新工場は年間2万トンの生産能力を有し、現在の生産量を2倍以上に増やすことができます。今後のTOPASの安定供給の中核を担う製造拠点として、お客様に製品を提供していきます。