環境・安全
労働安全衛生活動

グループ目標

労働災害ゼロを達成するため、環境・安全・衛生に関する各工場の方針を定め、グループ共通の目標を設定し、働くすべての従業員の安全意識醸成に向けて積極的に取り組んでいます。

事故ゼロ

重篤災害および重篤災害につながる事故ゼロ

ヒューマンエラー抑制

OIR※1≦0.15

主な活動

  • 安全基本ルールの定着
  • 各工場の定期的な監査の実施
  • 安全意識高揚活動の推進
  • 現場巡視による不安全行動・不安全状態の撲滅
  • TBM・KY活動※2の推進
  • リスクアセスメント※3スキルの向上
  • ヒヤリハット活動※4の推進
  • 5S※5の徹底
  • 指差呼称の定着
  • 緊急事態発生時のリスク低減
  • ※1「OHSA(Occupational Health and Safety Act) Incident Rate」の略 労働災害の発生率を表す安全指標で、延べ労働時間20万時間あたりの休業・不休災害負傷者数を示す
  • ※2TBM・KY(ツールボックスミーティング・危険予知)活動
    作業開始前に、小グループでその日の作業や段取りからそこに潜む危険を予知し、安全に作業できる方法を決めること
  • ※3事業場にある危険性や有害性の特定、リスクの見積もり、優先度の設定、リスク低減措置の決定の一連の手順をいい、その結果に基づいて適切な労働災害防止対策を講じること
  • ※4仕事を行っているときに“ヒヤリ”としたことや“ハット”したことを抽出し、情報を共有することで事故の発生を未然に防ぐ活動
  • ※5“整理・整頓・清掃・清潔・しつけ”の5つの頭文字を取ったもの

目標と実績

当社では、協力会社を含めたグループ全体での労働災害ゼロを目標に掲げ、従業員の安全意識の向上に取り組んでいます。

目標と実績目標と実績
OIR推移OIR推移

2024年度は、重篤災害および重篤災害につながる事故が火災トラブルを起因として2件発生しました。
さらに、20万労働時間あたりの被災人数(OIR)は、前年度0.35から0.33へと数値が改善したものの、目標0.15は未達となりました。当社としては、これまでの対策の有効性を再度評価し、ソフト面およびハード面双方の対策を図るとともに、日頃の3S(整理、整頓、清掃)、ヒヤリハット、危険予知およびオペレータ負荷低減の取り組みを強化し、グループ全体での工場の安全環境活動をより強力に推進して今後の災害防止に努めます。

Topics

SE管理室を設置

当社は2024年度に、グループ連結の安全衛生や環境活動を統括する「SE(Safety Environment)管理室」を設置しました。これまで各工場に一任していた安全活動の統一を図り、①安全意識、安全スキルの向上②安全行動危険行為の排除③法令順守の3つの活動をテーマにグループ全体で展開すべき課題の共有や、迅速な意思決定を行うことにより、効果的なマネジメント体制を確立することを目的とするものです。
今年度は、不足していると判断した業務規程や作業標準書の整備を行うとともに各拠点の安全視察などを進めました。今後は、より各工場との連携を高め、教育の標準化や、災害発生時における災害情報の迅速な収集およびその情報展開を図るなど、より一層安全活動を強化していきます。

夜間の防災訓練

高雄工場では、今年度から夜間における防災訓練を開始しました。これまでも現地の消防安全法令に基づき、夜間および休日シフト向けの訓練を実施していましたが、訓練時間は日中に行われ、実際の夜間の状況を反映していないものでした。しかし、休日および夜間は工場内の従業員数が少なくなるため、緊急の事態を想定した訓練の実施は重要です。

当日は、14人の従業員が参加し、安全防護、消火、救助、避難誘導などのチームに分かれ、ホルムアルデヒド貯蔵タンクエリアの火災を想定し通報、消火、避難誘導、負傷者救助を含む総合的なシミュレーションを行いました。

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参加した若手の従業員は、日中とは異なる状況において消火用放水設備などを操作する経験を得ることができました。また、ベテランの従業員にとっても改めて緊急対応の手順を確認することができたため、参加した多くの従業員から高い評価を受けることができました。当社では今後も従業員の安全確保に向けた対策を実施していきます。