労働災害ゼロを達成するため、環境・安全・衛生に関する各工場の方針を定め、グループ共通の目標を設定し、働くすべての従業員の安全意識醸成に向けて積極的に取り組んでいます。
事故ゼロ
重篤災害および重篤災害につながる事故ゼロ
ヒューマンエラー抑制
OIR※1≦0.15
当社では、協力会社を含めたグループ全体での労働災害ゼロを目標に掲げ、従業員の安全意識の向上に取り組んでいます。
2023年度は、重篤災害ゼロの目標を達成することができました。一方で、休業災害が8件発生しOIRの目標は未達となりました。当社としては、安全管理の基本である安全作業標準書の適宜見直しや最新版管理の徹底を図るとともに、更なる安全管理の強化を図るためにSE管理室を新たに立ち上げました。各工場の安全環境活動について現状把握およびレベル合わせを行うとともに、個別の工場の特性に応じた安全対策を進めるなどグループ全体での工場の安全環境活動をより強力に推進し今後の災害防止に努めます。
Topics
ロイナ工場(ドイツ)では、従業員の安全への意識を高めることを目的に、「Safety Day(安全の日)」という安全教育を毎年実施しています。2023年度は「騒音による聴覚障害発生の危険性」をテーマにしたワークショップを実施しました。
聴覚障害の一つである「職業性難聴」は、慢性的に騒音のある環境で長時間作業をすることで発症し、徐々に聴力が低下するだけでなく、一度患うと完治することが難しいとされています。ロイナ工場内でも大きな音にさらされる環境下で働く従業員がいるため、騒音の危険性と聴覚障害発生を防ぐ耳栓の重要性を認識してもらうことを目的に、今回のワークショップを開催しました。
参加者は、「騒音ピラミッド」と呼ばれる騒音体験装置を用いて、どの程度の音量、そしてどのような音が聴覚に影響を及ぼすのかを実際に体験し、騒音の危険性を学んだほか、聴覚障害の発症を防ぐために有効な耳栓についても教わりました。