ポリプラスチックスでは、ダイセルグループとして2030年のGHG総排出量2018年比50%削減(Scope 1,2)、当社グループとして樹脂別GHG排出量原単位2018年比30%削減(原料由来のCO2含む)という高い目標を掲げています。
ダイセルグループ
GHG総排出量(Scope1,2)
50%
削減(2018年比)
ポリプラスチックスグループ
樹脂別
GHG排出量原単位(原料由来のCO2含む)
30%
削減(2018年比)
2023年度は、富士工場のTOX工程に高度制御技術を導入したことにより、大幅にCO2の排出量を削減することができました。
一方で、高雄工場やクアンタン工場においてトラブルが発生したため低レートでの生産を行った結果、エネルギー使用効率が悪化し、CO2排出量原単位に関しては若干の改善にとどまりました。
当社は、2030年に向けて大型の成長投資を予定しており、それに伴うCO2排出量の増加が見込まれますが、生産革新・技術革新による徹底した省エネルギーの実現や化石燃料からのエネルギー転換などにより基準年の2018年と同等の排出量にまで抑制するとともに、排出量原単位の大幅な削減を目指します。
2030年までに
ダイセルグループ
GHG総排出量(Scope1,2)
50
%削減(2018年比)
2023年よりダイセルグループとして「再資源化率」を管理指標としています。
クアンタン工場のポリマーダストについて、これまで埋立としていましたが、今年度からセメント工場の代替燃料などに活用し再資源化を進めました。また、工場廃棄物、一般廃棄物の分別の見直しを行うことで埋立量の削減を図った結果、再資源化率は98.6%を達成し前年比3.8ポイント向上しました。
当社は、再資源化率の更なる向上に向けて積極的に取り組んでいきます。
2025年までに
グループ再資源化率
97
%以上
廃プラスチック類排出実績量 PDFで見る
当社は、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)に従って対象となる化学物質の年間排出量を調査・把握し、国に報告しています。 2023年度は、スクラバー(排気処理装置)の処理能力を高めることでPRTR物質排出量を削減(前年比40.2%減)することができました。ただし、導入設置場所の困難性からPRTR物質排出抑制の燃焼設備※2 の導入は見送ったため2023年目標の2019年度比50%削減は達成できませんでしたが、現行設備での大幅な改善を通じてPRTR物質排出量の削減に取り組んでいきます。
PRTR総排出量
2024年までに
75
%削減(富士工場・2019年比)