ポリプラスチックスでは、ダイセルグループとして2030年のGHG総排出量2018年比50%削減(Scope 1,2)、当社グループとして樹脂別GHG排出量原単位2018年比30%削減(原料由来のCO2含む)という高い目標を掲げています。
ダイセルグループ
GHG総排出量(Scope1,2)
50%
削減(2018年比)
ポリプラスチックスグループ
樹脂別
GHG排出量原単位(原料由来のCO2含む)
30%
削減(2018年比)
2024年度は、製造量の増加、中国南通の新工場(年産9万トン)における試運転や、工場トラブルに伴う蒸気および電気使用量の増加により前年度と比較してCO2排出量が若干増加しています。
一方で、11月に稼働した南通新工場の立ち上げが迅速に進んだ結果、蒸気使用率が当初の予想値より11%ほど下がり、当初想定したCO2の排出量を抑制することができました。
当社は、2030年に向けて大型の成長投資を引き続き予定しておりそれに伴うCO2排出量の増加が見込まれますが、生産革新・技術革新による徹底した省エネルギーの実現、化石燃料からのエネルギー転換等により基準年の2018年と同等の排出量にまで抑制するとともに排出量原単位の大幅な削減を目指します。
2030年までに
ダイセルグループ
GHG総排出量(Scope1,2)
50
%削減(2018年比)
2023年よりダイセルグループとして「再資源化率」を管理指標としています。
今年度の再資源化率は前年度より0.2ポイント高い99.0%を達成しました。クアンタン工場での廃棄対象物の分別細分化を進めたことによるものです。またグループ各工場での廃棄対象物の新たな再資源化の検討も継続しております。
当社は、再資源化率の更なる向上に向けて積極的に取り組んでいきます。
2025年までに
グループ再資源化率
97
%以上
廃プラスチック類排出実績量 PDFで見る
当社は、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)に従って対象となる化学物質の年間排出量を調査・把握し、国に報告しています。
2024年度は、前年度同様ベンゼンの排出をゼロにすることができました。一方で夏の時期の水温上昇に伴い、スクラバー(排気処理装置)でのホルムアルデヒドの除去が十分できず、PRTR排出量は前年度と比較して若干上昇し残念ながら2024年度目標を達成することはできませんでした。現行設備での改善を継続するとともに排出ガス燃焼設備の導入の検討もあわせて行い、PRTR物質排出量の削減に取り組んでいきます。
PRTR総排出量
2024年までに
75
%削減(富士工場・2019年比)